竹を伐採

吉村家住宅の西北側は、築山と池を中心の
池泉回遊式庭園になっていますが、
東側の竹藪が近年勢力をどんどん伸ばし
拡張してきて、このままではいつか庭も
竹藪になってしまうかという勢いです。

折々に保存会や有志の方々にも伐採のご協力
を頂いていたのですが、
この春は近隣の西川地区の有志の方々が、
数回にわたり、竹刈りに来てくださいました。

皆様ありがとうございました。

西川地区では毎年正月過ぎに西川八幡神社で
「とんど焼き」が行われ、近年はそのたき木に
吉村の倒木や竹をもらって頂いていたのが縁で、
竹の増殖に困っているとの話になり、「竹伐採応援」
に進んだわけです。本当にありがとうございました。

(少し時期が外れましたが,竹になりかかった筍や
ビワの実がささやかなおみやげになりました。)




吉村家住宅と「土塁」

春の公開時に遠方から「ただ土塁をを見たい、
それだけを見に来ました」との来館者がおられ
ました。

吉村家住宅の土塁について、少し説明します。

吉村家住宅は1615年の大坂夏の陣の折、焼けて
しまったと古文書にあります。

その後再建されたのが、現在の吉村家住宅です。
この焼けてしまった古い家がどのような家で
あったかは残念ながら不明ですが、
残された遺構などから、古い家はいわゆる
「中世の館(城)」であったのでは?と想像されます。

中世の城郭史に詳しい中西裕樹先生が、以前
吉村家にお出でになった折、
「中世城郭の条件は、①敷地が一町四方ぐらい
②大きい道路に面している③堀に囲まれている
④土塁で囲まれている などであるが、
吉村家の元の家は中世の館(城)に間違いなかろう
とおっしゃっていたのを覚えています。

この土塁遺構がまだ、家の西側と、庭園の西、北側に
ひっそりと残っています。
築山も土塁の一部で、現在の家に建て替えるときに
「池泉回遊式庭園」に改造されたようです。

これが「土塁」の一部です。堀が干上がった時に
撮影しましたが、今はまた水の中です。

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posted by yoshimura_tei at 16:58日記

吉村家住宅と「国宝」

今回大阪観光局の「春の大阪国宝めぐり」に
吉村家住宅も参加しました。おかげで参観者も
沢山ありました。

なぜ重要文化財の吉村家住宅が国宝展に参加したのか?
を少し説明しますと、
実は吉村家は昭和12年に国宝に指定されていたの
です。民家で第一号の国宝指定でした。
(その後民家でもう一軒国宝指定がありました)

当時見学者が続々と来られ、「居住していた家が
突然国宝になったもので、食事中に部屋を開けて
覗かれたりして、困ったよ」と先代の当主がよく
言ってました。

戦後、昭和25年に、新しく「文化財保護法」が
出来て、民家での国宝はなくなり、
吉村家は民家の重要文化財第1号になりました。

こうしたいきさつから、観光局のお誘いを受け、
旧国宝として国宝展に参加したのです。
posted by yoshimura_tei at 17:51日記

春の公開が終わりました

春の公開が無事終わりました。数日間の掃除や
前々日の草刈りを経て、無事終われたことに今年は
特に感慨があります。

今年は大阪観光局の「春の国宝めぐり」に参加したの
で、参観者は増えていました。
北海道、東京、静岡、岐阜、福岡、徳島など遠方の方
来ていただきました。広報の力を改めて感じました。

まったくの例外ですが、特に「土塁」が見たいと、
それだけで遠方から来られた方には、特別に見て
いただきました。

若いご夫婦も何組か来られました。もちろん大歓迎
ですが、子供さんが走り回られるのには、少し
ハラハラします。
四百年守り伝えてきた襖や壁の絵の傷をつければ
取り返しのつかないことになりますので。
それでも若い方、小さい子供さんたちが、この家を
観た感動をいつかまた思い出して下さることをと
望んでます。

文化財はもっともっと、若い人たち、子供たちの心に
残るものになってほしいです。

若い建築研究者の方も3組ほど来られ「来てよかった」
と帰られたが、いつか研究の参考になればうれしい
です。
またいつでも連絡いただければ見学していただけます
から。

例年のように満開の桜はもうお見せ出来ませんが、
切り倒した切り株の一つから、今年一本のひこばえ
数輪の花を咲かせたのを見つけました。
元のような盛りの花を見せるのは、2~30年先
でしょうが、今日来た幼子が大きくなるころだろう
と感慨あります。

今回のように多数の方々に喜んでいただけたのは、
矢張り「羽曳野街歩きガイドの会」「吉村家住宅
保存会」のボランティアの皆さんのご協力のおかげ
でした。あらためてお礼申し上げます。


posted by yoshimura_tei at 11:12日記